仮想通貨取引のスプレッドって何?
コインチェックの中に、販売所とか取引所とかあるけどこの違いは?
結局おすすめの取引所は?
このあたりの疑問を解決できるように分かりやすく解説していきます。
スプレッドとは?
それでは、まず、スプレッドとは?から解説していきます。スプレッドと言う言葉聞いたことありますでしょうか?Googleのスプレッドシートなら聞いたことがありますよね。英語でスプレッドというと、「広げる」「延ばす」という意味があるのですが、仮想通貨でいうスプレッドとは、売り買いする値段の幅の広さのことです。
わかるわかる。手数料のことでしょ!
じゃあ取引所も手数料が低いところを選べば良いんだよね!
こう考えてしまうのも無理もないですが、残念ながら不正解です。スプレッドと手数料は似てるようで明確に別物として存在しています。
ここを理解するには”販売所”と”取引所”があるんだよ、ということをまずは理解すると分かりやすいので丁寧に見ていきましょう。
販売所と取引所の違いは?
販売所と取引所の違いですが、この取引所・販売所という言葉は聞き覚えがある人もない人もいるかもしれません。
ごちゃごちゃに混ぜて話をしている人がほとんどなのですが、仮想通貨を扱う上では、この言葉の区別を認識していないと、思わぬ損をすることになるので、しっかりと理解しておくようにしましょう。
販売所と取引所の違いは”誰と誰が取引をするのか”にあります。
いわゆる”取引所”では一般ユーザー同士が板を使って取引をします。この板、というのは株などで見慣れている人もいるかもしれません。
ユーザー1人1人が買いたい値段や売りたい値段を指定していき、マッチングできた場合に取引成立となります。これを”指値注文”と言います。ちなみに直近で取引されている値段で取引する”成り行き注文”と言うやり方もあります。まあ、ここで重要なのはユーザー同士の注文がマッチングしなければ取引が成立しないということですね。
それに対して、“販売所”の場合はコインチェックやGMOコインなどの仮想通貨取引事業者とユーザーとの間で取引をします。
仮想通貨取引事業者とあえて長い言葉を使いましたが、省略して言うと取引所ですね。この事業者を指す意味での取引所と、板取引をする場所としての取引所を混ぜて言っている人がとても多いので混乱してしまうんですね。
とにかく販売所では、事業所が取引を肩代わりしてくれるイメージをすると良いと思います。その時々に応じた、販売所が決めた値段で取引を成立させてくれるので、いつでも売買が可能です。
ではなぜ、この販売所と取引所の違いを理解しておかないと損をしてしまうのかということの説明です。
取引所ではユーザー同士が出した注文でマッチングしたら取引成立しましたね。なので、必要なコストはその取引手数料だけです。一方販売所では、事業者が取引を肩代わりしてくれているので事業者側にはその分コスト(=リスク)が発生します。先ほど、事業者側が決めた値段で取引を成立させてくれると説明したのですが、この値段はコストを上乗せ、もしくは差し引いた価格で売り買いの値段を決めています。つまり、販売所での売り値と買い値を比べると価格差があるのですが、この価格差のことをスプレッドと言うのです。つまり、販売所ではスプレッド+取引手数料が事業者側の利益として抜かれてしまっているのですね。
もちろんスプレッドの広さは事業者ごとに違いますし、その時その時によっても変わってきます。なので、仮想通貨取引では手数料無料!といううたい文句がよくありますが、これに騙されないようにしましょう。
コインチェック 対 GMOコイン
それでは、このスプレッドがどのくらい影響があるのかビットコインの取引額の違いを実際に見てみましょう。比べる対象はビットコインの取引所があるコインチェックと、スプレッドが狭いと言われているGMOコインです。
まずコインチェックはビットコインの”取引所”があるので、取引の際のスプレッドは関係ありません。取引手数料は0.0%なので、実質の取引手数料は0.0%ですね。
一方GMOコインは取引手数料は0.0%ですが、”販売所”タイプなのでスプレッドが存在します。販売所の取引額を見てみると購入価格と売却価格の差が5%以上開いているのが分かりますね。
1回購入して売却するだけで5%が抜かれていると思うと、かなりお高いコストですよね。
ちなみにコインチェックの販売所もあるので見てみましょう。GMOコインよりもスプレッドが広くなっているのが分かりますね。
スプレッドを理解しておかないといけない理由が分かりましたでしょうか?仮想通貨取引に慣れないうちは取引所タイプで取引を行うようにしましょう。
ちなみにGMOコインやビットフライヤーなど、販売所タイプしかない取引所が多いのですが、コインチェックではBTCやETC、FCTなど取引所タイプで取引ができる通貨が複数存在します。仮想通貨初心者の最初はコインチェックがおすすめされる最も大きな理由がこれです。もしこれから仮想通貨を始めるという場合はコインチェックの登録からはじめましょう。