はじめに(コピペで繰り返しているあなたは損してます!)
素材やコンポジションをエクスプレッションを追記することによって、ループさせる方法について学びます。これによって、キーフレームをコピペして繰り返すなんて作業はしなくて済むので、要チェックです!(私は何年もの間コピペしていました。。。)
キーフレームをループさせる方法
それではキーフレームを繰り返しさせる方法を紹介したいと思います。「位置」を選択した状態で、「アニメーション」→「エクスプレッションを追加」
初めてエクスプレッションを触る人がここで必ずやってしまうのが、レイヤーをクリックして「エクスプレッションを追加」をしようとしても、追加ボタンが押せない、というものです。基本的にエクスプレッションはプロパティに対して追記するものなので、レイヤーに対しては追加できません。そうしないと「位置」に対してエクスプレッションを追加したいのか、それとも「スケール」「回転」など、何にエクスプレッションを追加したらいいのかが分からないからです。
今回は「位置」のキーフレームに対してループをかけたかったので、「位置」をクリックしてから「エクスプレッションを追加」を押しました。
エクスプレッションが追加されると、下図のように位置の下にエクスプレッションの欄が追加されます。
ループのもととなる位置のキーフレームを打った後、
追加した欄の「▶︎」→「Property」→「loopOut」を選択。
先ほどの行にエクスプレッションが記入され、これで完成です。再生すると、キーフレームで動かした時間・位置がキーフレームの後にループされます。
AEループ応用編(コンポジション・動画素材をループさせる)
キーフレームのループはできるようになったけど、動画素材やコンポジションをそのまま繰り返しをしたい・できないという人に向けて、そのやり方を紹介します。(ループの基本は同じです。)
ループを適用させたい素材・コンポジションを選んで右クリック。「時間」→「タイムリマップ使用可能」を選択すると、素材・コンポジションの下にキーフレームを打つ欄が追加されます。あとは上で記述した方法と同じくループを適用させればオッケーです!
先ほどレイヤー自体にはエクスプレッションを追加できないと言いましたが、素材やコンポジションは、それ自体が動きを持っているので、タイムリマップというのが使用できるようです。
ループ系エクスプレッション詳細解説
次にループ系のエクスプレッションの一覧とそれぞれの詳細について紹介します。上の説明で使ったの「loopOut」というのは、下の⑵のパターンで、繰り返したい動作(今回はキーフレームでした)の後にそのループを続けるというものでした。
⑴繰り返したい動作の前にループをさせる
loopIn(type = "cycle", numKeyframes = 0)
⑵繰り返したい動作の後にループを続ける
loopOut(type = "cycle", numKeyframes = 0)
⑶繰り返したい動作の前に〇〇秒ごとにループをさせる
(duration = 〇〇 で繰り返しの秒数を指定します。)
loopInDuration(type = "cycle", duration = 0)
⑷繰り返したい動作の後に〇〇秒ごとにループを続ける
loopOutDuration(type = "cycle", duration = 0)
さいごに
エクスプレッションだったり、エフェクトだったり、AEの動画編集は覚えるというよりも使って慣れる方が大事だと思いますので、忘れたらまた戻って繰り返し練習してください。引き続きAfter Effectsのアニメーション力を磨きましょう。