【AWS】Route53とは?(クラウドプラクティショナー取得に向けて解説)

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AWSの資格の中でも最も基礎となる資格「AWS Cloud Practitioner」を目指している方にも分かりやすいように丁寧に説明していきます。

Amazon Route53とは?

Route53とはAWS上のアプリケーションに対して利用されるDNSサービスで、このRoute53は「リージョン」とは別の場所にある「エッジロケーション」で使用されます。

通常のDNSサーバーは全世界に13か所しかないのですが、AWSの「エッジロケーション」は全世界に200か所以上もあるので、物理的にユーザーにとってアクセスしやすい場所でRoute53のサービスを利用することができます。これにより、低レイテンシー(=遅延が少ない)なDNSクエリ(=DNSサーバーとのやり取り)が実現できるのです。

DNSとは?ルーティングとは?

DNSについて深掘りしてみましょう。DNS=ドメインネームシステムのことです。

サイトの情報はIPアドレスに紐づいているのですが、IPアドレスは「10.10.10.123」のような数字の羅列なので、これを見るだけでは「これはこのサイトか!」とイメージするのは難しいですよね。なので普段目にするのはURL「aws.amazon.com」の状態になっているのです。URLであれば「これはAmazonのサイトか!」と分かりますよね。そしてこのIPアドレスとURLの対応を管理し、ルーティングを行っているのがDNSサーバーなのです。

IPアドレス「10.10.10.123」ってパッと言われても良くわかんない。

URL「aws.amazon.com」って言われたらAmazonのサイトってわかるね!

AWSのサービスでDNSサーバーの役割を持つのがRoute53ということで繋がりましたね。

ルーティングという言葉も新しく出てきたので、覚えておきましょう。ルーティングとは、目的のアドレスまでの道のりを導き出すことです。DNSサーバーにはこのルーティング機能がついているので、「このURLのIPアドレスがどこにあるのか教えてください」と伝えた時に、「ここのIPアドレスを見てください〜」と返事がもらえるのです。

ルーティングには様々な種類があり、Route53も様々なルーティング機能を持っています。

ルーティングの1種、フェイルオーバーとは?

次にRoute53の中でも有名なルーティングの1つである「フェイルオーバー」について見ていきましょう。

「フェイルオーバー」とは、プライマリ(=メイン)で使っているシステムに何か問題が起きた時にセカンダリ(=サブ)のシステムに切り替える仕組みのことを指します。問題を検知する「ヘルスチェック」と組み合わせることで、プライマリ(=メイン)のシステムで障害が起きた場合はセカンダリ(=サブ)のシステムで一時的に「しばらくお待ちください」という案内を出すことが可能です。

クラウドプラクティショナー向けサンプル問題

Q.エッジロケーションで使われるAWSのサービスはどれでしょう?全て選んでください。

①:AWS Shield
②:Route53
③:EC2
④:CloudFront
⑤:S3

正解 ①:AWS Shield、②Route53、④CloudFront

解説 AWS ShieldはRoute53やCloudFrontに対して使うサービスのため。

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Q.2つの物理的に離れた場所にて利用可能なウェブアプリケーションにおいて、片方の場所でサービスダウンする可能性を考える時に利用すべきRoute53のルーティングはどれでしょう?

①:レイテンシーベースのルーティング
②:加重ラウンドロビン
③:フェイルオーバールーティング
④:位置情報ルーティング

正解 ③:フェイルオーバールーティング